世の中には、「いや、それは違う」とか「無理!」と否定から入る人って結構いますよね。
こういった「否定から入る人」と接するのは疲れる、と考えている方も多いでしょう。
実は私も、私の家族も否定的な言葉が多くて、それが当たり前なのだとずっと考えていました。
ただ、読書をするようになった今の私は否定的な言葉を使うのを辞めるようにしています。
今回は、否定から入る人の願望と会話をする場合の対処法についてご紹介します。
あなたを悩ます「否定から入る人」への対処法、
あるいは、あなた自身の否定癖を辞めるきっかけになれば幸いです。
「否定から入る人」は何を望んでいるのか
「否定から入る人」が望んでいることは、大きく分けて2つです。
1つ目は、自分は社会にとって価値ある人間だと思いたいという願望(自己重要感・承認欲求)
俗に言う「マウントを取りたい」というのも1種の承認欲求です。
2つ目は、自尊心が傷つかないように全力で守りたいという願望
高すぎるプライドを守りたい、あるいはすでに低すぎる自尊心を守りたいという2パターンあります。
なぜ「否定から入る」ことによって承認欲求を満たせるのか
否定して相手の価値を下げることで、
自分が他人に知識・経験で勝っているという快楽を簡単に得やすいからです。
快楽は成功体験となり、同じ快楽を求めて同じことを繰り返す。
腹が減ったら飯を食うように、足りなくなった快楽を補給しようと他人を否定するのです。
なぜ「否定から入る」ことによって自尊心を守れるのか
自分が関わりそうな相手の考えを先に否定することで、自分が失敗するリスクから逃れるためです。
仕事をお願いされた時や、みんなで計画を立てたりする時に「否定から入る人」は失敗を恐れます。
プライドが高い人は傷がつかないように、自分に自信ない人はこれ以上自分の価値を下げないために、
否定的な言葉を使って失敗のリスクを回避しようとするのです。
「否定から入る人」への対処法
否定癖の強かった私が言うのもなんですが・・・
大前提として、あなたの心の健康のためには、「否定から入る人」と一切かかわらないのが一番です。
そして、「否定から入る人」の考え方を変えようと反論するのはおすすめしません。
人は自分から変わろうと強く望まない限り、変わる可能性はないからです。
「否定から入る人」に反論すると喧嘩になって時間を無駄にしたり、
もしあなたが論破したら、ものすごい恨みを持つようになるでしょう。
なので、効率的に考えてもあなたの態度や行動を変えたほうが断然楽です。
その上で、今後も会話をする必要がある場合の対処法をご紹介します。
自己重要感・承認欲求を求めている場合
感情のない肯定的な相槌を返す
感情のない肯定的な相槌を返しましょう。
例としては、「なるほどね」「そうかもしれんね」「一理あるかもね」などです。
その後は普通にあなたが話したいことを話して、また否定されたら無感情に相槌をしましょう。
「否定から入る人」に反論すると、喧嘩や知識マウント合戦が始まるのでおすすめしません。
あなたが言い負けてしまえば、相手の否定癖はますます強まることでしょう。
ほどほどに承認欲求を満たしてあげるのがコツです。
事実を確認した上で、相手が間違っていたことは忘れてあげる
「否定から入る人」のほうが間違っていそうなときは、
事実を確認した上で、あなたが100%正しかったとしてもマウントを取らないようにしましょう。
「とりあえず確認してみようか。ーーーあー、実際は○○ということらしいね。」
みたいな伝え方が例になるでしょうか。
相手が間違っていたことは忘れてあげると、相手は事実を受け入れやすくなります。
間違っていたことを指摘すれば、あなたへの大きな恨みを作り、今後の関係が悪化します。
あえて否定させて誘導する
あなたが上手く立ち回りたいと望むなら、あえて否定させてあなたの欲しい答えに誘導しましょう。
「否定から入る人」は開口一番が「否定する前提」という思考パターンが多いです。
パターンがわかるなら機械と同じなので、あなたが欲しい答えの逆を伝えると上手く作動します。
対人関係を学ぼうとするあなたであれば、うまい言い回しを考えることができるでしょう。
自尊心を守ろうとしている場合
失敗の責任を肩代わりする
失敗の責任を肩代わりすることを伝えると、仕事や役割を受けてくれやすくなるでしょう。
「否定から入る人」が恐れるのは、自分の責任にされて周囲から馬鹿にされることです。
なので、失敗の責任を肩代わりすると伝えれば、「否定から入る人」も多少なり安心するはずです。
実際失敗した時の責任が肩代わりできる内容かは別ですが、安心させて行動を促せば成功率も上がるでしょう。
実績から成功できるイメージを持たせる
自分に自信がなくて否定から入る人は、
今までの実績から成功できるイメージを持たせることで、行動を促すことが出来るでしょう。
伝え方の例としては、以下のようなものです。
「失敗するかもしれない。
ただ君は、○○はうまくやっていただろう。私は成功する可能性のほうが高い気がするね。」
誰かが認めてくれているというのは、行動の原動力になりやすいです。
あなたが「否定から入る人」を認めてあげることで、少しずつ否定癖を改善できるかもしれませんね。
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おまけ:私が「否定から入る人」を辞めた理由
私が「否定から入る人」を辞めた理由は、長期的に考えたらデメリットばかりと感じたからです。
きっかけは、『デール・カーネギーの人を動かす方法』のある一節に胸をえぐられたことでした。
批判したり、非難したり、文句を言うのは愚か者にもできる。
そして、実際にそうする愚か者は多い。
引用元:デール・カーネギーの人を動かす方法
当時は無意識でしたが、私は「自分は賢いのだ」と思いたくて否定的な言葉を使っていました。
「周囲から馬鹿にされたくない」と思って、自尊心を守るために否定的な言葉を使っていました。
そんな私の評価が「愚か者」というのは、あまりにも苦痛でした。
私はAudibleでこの本に出会い、人との接し方や言葉選びを変えました。
もしかしたら、本ではなく音声だったからこそ胸に刺さったのかもしれません。
あなたがもし、あらゆる人間関係の悩みを解決したいと強く望むなら、試しに聴いてみてください。
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